チャールトン・へストン氏が、去る4月5日に83歳で亡くなった。レンタル DVD 店のクラシック・コーナーで『ベン・ハー』や『十戒』を見る度に、いずれ観ようと思っていた。彼の作品を今まで観た事が無いと思っていたが、『猿の惑星』は、観ていた。彼の死がきっかけで、
『ベン・ハー』を観た。『十戒』と同様に、宗教色の強い作品だろう位の事しか知らなかった。宗教色が強いというより、キリストのおこした奇跡の物語の一つといったところか。
大国における地方の自治の問題(『ベン・ハー』では、ローマ帝国に取り込まれたユダヤ人の国)、宗教と国家の問題(『ベン・ハー』では、キリストが磔刑に処せられる)は、現在も世界が抱える大問題である。DVD 2枚組の長編映画であるが、最後までひき付けられた。映画の各場面をヘストンが解説している付録は、興味深かった。