昨日(2017年3月31日)にJAXAを完全に退職した。2012年3月末に60歳で定年退職となり、その後の5年間、月12日勤務の再雇用を務めた。この5年間は、現役時期と完全退職後の中間的な勤務であり、いきなり無職ではなく、段階を追った働き方を経験でき良かったと思う。ほぼ週3日勤務であり、色々な業務に直接的な担当者として関わるのは、会議などの日程調整が困難なので、裏方に回って若手を支援する事にした。
2006年頃から参加してきた超低高度衛星技術試験機(SLATS)の計画は、当初の想定のようには進まず、2017年度に打ち上げられる事になっている。私のJAXA勤務の間に打ち上げられなかったのは残念だった。しかし、4月1日から成蹊大学理工学部の客員研究員(無給)になる事ができ、大学等とJAXAの共同研究(超高層大気密度の研究)に参加できる事となった。週一回行なわれるSLATSプロジェクトの会議にも参加できる事になり、感謝している。
昨日は、車の通行証と職員IDカードを守衛所に返却した。その時、社章も返却する事を知り、1日遅れて今日、NASDAとJAXAの2つの社章を返却した。その時、守衛所の受付の女性がNASDAの社章を見て「これは何ですか」と聞く。「JAXAに変わる前のNASDAの社章です」と答えると、「初めて見ました」との事。
昨日は、職場の忘年度会(年度の終わりの飲み会)が開かれたので、私も参加した。最後に、花束と寄せ書きと
チタン・ビアカップ(私の名前入り)を戴いた。有難う御座います。退職する私のための特別な会は、60歳の定年退職時に開催して頂いており、「今回は辞退します」と複数の人からの声掛けに返事していた。