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GOCE データによる大気モデル評価

 2013年11月11日に、ESAのGOCE がミッションを達成し、燃料切れで落下した。

GOCEは2009年3月17日にロシアのロコット・ロケットで、昇交点地方時18時の太陽同期軌道に投入され、高度295kmでロケットから分離された。大気抗力で高度を下げた後、イオン・エンジンの連続噴射により、高度260km付近を Drag-free で飛行。2012年8月からは高度を235kmに下げて運用を行ない、世界で最も低い高度を周回する衛星であった。GOCEの目的は、100km程度の地表分解能でジオイド高を約1cmの精度で求める事であった。

 落下した後、すぐにネットで調べると、GOCEの加速度計などで得られたデータから大気密度を求め、既存の幾つかの大気モデルと比較した報告書が見つかった。こちらのサイトに公開されている。詳細な数値データは、一部の研究者だけがアクセスできるようだが、そのサイト下のdocumentation欄の資料は誰でもダウンロードできる。validation reportfinal report は大いに参考になる。これらは、サイズの大きいPDFファイルである。
by utashima | 2013-11-23 20:27 | 宇宙開発トピックス | Trackback | Comments(0)


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