人気ブログランキング | 話題のタグを見る

NASA火星探査機が遷移軌道8ヶ月間の放射線測定

 2011年12月13日のJPLからのNASAニュース 『NASA Mars-Bound Rover Begins Research in Space』で、今年11月26日に打ち上げられ火星に向かっている火星ローバーCuriosityが、火星までの8ヶ月間の宇宙機内の放射線測定を開始した事を知った。2012年8月に火星に着陸した後も、放射線の測定を続ける。

 今までの探査機では、探査機の表面かその近くで計測していた。今回は、将来の有人火星探査に備えて、宇宙船内部に居住する人間にどの程度の放射線被曝があるかを正確に見積もるようだ。先日国際宇宙ステーション(ISS)から帰還した古川宇宙飛行士は、地球周回軌道に約5.5ヵ月滞在したが、その間に地上の人間の100年分の放射線を浴びたと言われている。ISS はシールドの役目も持つ地球磁気圏内を飛行しているが、火星飛行ではシールドのない宇宙空間に長期間滞在する事になり、宇宙飛行士にどの程度の放射線が降り注ぐのか気になる所である。

[補足]
 上記の JPL サイトは、以前から Internet Explorer ではうまく動作しない事が多かった。今回も、画面がなかなか切り替わらない。私が使っているブラウザは、Lunascape 6.5.8であるが、これは、Trident(IEエンジン), Gecko(Firefoxのエンジン), Webkit(Google Chromeのエンジン) という3つのエンジンをタブ毎に切り換えて使う事ができる。Trident をデフォルトのエンジンに設定している。そこで、JPL サイトだけ Geckoエンジンに替えると、正常に表示されるようになった。
by utashima | 2011-12-14 12:33 | 宇宙開発トピックス | Trackback | Comments(0)


<< 『科学 2011年10月号』(... 玄関に手摺を設置 >>