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記事で、オープンソースの軌道解析ソフト GMAT を紹介した。NASA GSFC が中心となって開発しているもの。その記事は、2008年9月版のソフトの時のもの。その後暫く更新が無かったが、2011年4月末に R2011a 版がリリースされた。Windows 用は β 版である。2008年9月版も β 版だったので、開発方針に大きな変更でもあって遅れているのかなと想像しているが、詳細は不明。
R2011a 版の Mathematical Specifications を読んでいて、気になる記述に出くわした。時刻表現においてしばしば使われる MJD (Modified Julian Date) の定義を、以下のように変更していた。
従来の定義 : MJD = JD - 2400000.5
GMATの定義 : MJD = JD -2430000.0
MJD は、2倍精度実数型でも十分な精度で時刻を表現するために、数十年前に定義され導入された。小数部の 0.5 は、JD が歴史的に昼の12時から測るのに対し、使い易いように0時から測るようにするために導入したもの。ところが、GMAT の新定義は、0.5 を削除している。
同じ MJD という名前を使って定義を変えるのは、問題ではないかと思っている。なお、この MJD の新定義の記述は、2008年9月版のドキュメントにも記されていた。