[5]アクセス・カウンタの設置、アクセス解析の導入

 忍者ツールズのアクセス・カウンタとアクセス解析を設定した。エキサイトブログに簡単に設定する場合、「メモ帳」の所に貼り付けるしか手が無いと思い、そのようにした。なお、「メモ帳」は「リンク」と名前を変えている。アクセス・カウンタを設定し終わって約1時間後には数件のアクセスがあり、嬉しかった。
# by utashima | 2004-12-31 15:56 | ブログ作成の経過 | Trackback | Comments(2)

ネアンデルタール人と我々ホモ・サピエンス

 今日のNHK再放送で「地球大進化--46億年・人類への旅」の第6集「ヒト 果てしなき冒険者」を見た。ネアンデルタール人は、脳の大きさは、今の人類であるホモ・サピエンス(クロマニヨン人)と同じだった。にも拘らず、約3万年前に絶滅した。ホモ・サピエンスは栄え、ネアンデルタール人が絶滅した理由は、放送に寄れば、
言語能力の差である。声帯の位置と気道の長さの違いから、ネアンデルタール人はホモ・サピエンスほど流ちょうに言葉を扱えなかったという説が注目されている。言葉とは、“第二の遺伝子”ともいうべき存在だ。言葉を操ってコミュニケーションをとることで、ヒトは経験や知識を次世代に伝え、より効率的に食料を確保できるようになった。
という事らしい。

 ネアンデルタール人が先に誕生し、遅れてクロマニヨン人が誕生したのであるが、両者は3万年くらい前にはヨーロッパに混在していたとも言われている(参照)。クロマニヨン人が誕生した初期の頃は、彼らは変な声を発する変わり者の集団として、ネアンデルタール人から見られていたのだろうか。氷河期がやってきた時など、クロマニヨン人とネアンデルタール人の間の関係はどんなだったのだろうか。少ない食糧を取り合う敵同士だったのか。もしそうなら、第二次世界大戦前の帝国主義国家たちの植民地政策と同種の事をして来た事になる。

 今後、優れた新人類が発生したら我々は絶滅させられるのか。しかし、昔と違い、今は世界中で人の行き来があり、人類が全体として進化していくと考えられ、新旧の人類間での闘争は生じないと思われる。そのためにも、世界の民族間での交流が大切になる。
# by utashima | 2004-12-31 01:22 | 最近考えている事 | Trackback | Comments(2)

歌島という姓について(2)

 ブログを検索していて、苗字についての統計情報を発信しているサイトを幾つか見つけた。その一つ『日本の苗字7000傑』を私のブログにリンクさせて頂いた。これによると、「歌島」という苗字は、
全国で26234番目、人口は約130、備後国御調郡歌島郷が発祥、出自不詳。現在、広島県に多く特に尾道市向東町に集住。
とある。

 須﨑氏のホームページには、
順位   苗字 世帯数 フリガナ
28202 歌島   31    ウタシマ
とあった。

 順位、人口/世帯数の両者の情報はほぼ一致している。私の故郷の広島県尾道市向東町付近に約8世帯、私が筑波にいて、甥が岡山にいる。まだ私の知らない約20世帯がある事になる。これを読んでいる人が歌島姓の方であれば、ご一報頂ければ幸いです。(自己紹介のカテゴリーの所に、メールを送るボタンがあります。)
# by utashima | 2004-12-26 13:42 | 歌島姓・尾道 | Trackback | Comments(0)

[4]外部ホームページへのボタンの設置法

 私のブログにアクセスしてくれた人に、関連のサイトを提示するため、左右の欄外に「リンク」を設けた。いずれは自分の別のホームページの入り口を置こうと考えている。

 その自分の別のホームページの内容として考えているのは、カテゴリ「宇宙機の軌道設計/解析」の部分である。現在のブログの仕様では、このカテゴリの全体を示す機能がない。

 試みにこのカテゴリの目次部分を日付2005年12月31日として投稿してみた。というのは、目次は最初に表示される必要があるから。本当は、10年後位の日付を使いたかったが、exciteブログでは、上記の日付以後は選択できなかった。目次の各タイトル行をクリックすると、その内容の記事に跳ぶようにしている。当面はこれで良いかな。
# by utashima | 2004-12-23 16:52 | ブログ作成の経過 | Trackback(1) | Comments(0)

無償版PDF作成ソフト

AdobeのPDF化ソフトは手軽に購入できる金額(私の感覚では1万円以下)ではない。会社ではAdobeのソフトを使っているが、自宅では無償版のものを使おうと探してみた。以下の二つを試みた。なお、自宅のPCのOSは、Windows MEである。
 (1)PrimoPDF
 (2)クセロPDF

 (1)は、秀丸の印刷機能からテキストファイルのPDF化は成功した。しかし、WORD2000からはできなかった。WORD2000が落ちてしまう。主なターゲットがWORDファイルなのでPrimoPDFは不採用。
 (2)はWORD2000からPDF化できた。しかし、問題が2つあった。1つは、変換時の解像度を300dpiから150dpiに下げてもできたPDFファイルのサイズは小さくなるどころか僅かに大きくなった事。もう一つは、WORDファイルの中にあるWORD図が表示されない事。一瞬表示されるが、すぐに消えてしまう。従って、クセロPDFも不採用となった。

 StarSuite7も使用している。これでWORDファイルを読む事ができ、PDF化できる。しかし、罫線の多いWORDファイルはStarSuite7では表示がかなりずれてしまい、これをPDF化しても無意味。

 以上の様な現状にがっかりしている。
# by utashima | 2004-12-23 14:02 | パソコン | Trackback | Comments(2)

[3]バックアップについて

2004年12月23日
 ブログの記事が多くなると、バックアップをどうするかが気になって来た。exciteブログにはバックアップ機能が用意されていない。私は、exciteロゴの下に表示されている「XML」のボタンを押した時に表示されるテキスト・ファイルをブラウザの「名前を付けて保存」機能を使ってハードディスクに保存している。もし、ブログが消えた時、復旧するにはバックアップしたテキスト・ファイルを使って、記事を1件ずつ投稿していく事になる。exciteブログの標準機能として、バックアップ取得とその復元機能の実現を望みたい。
# by utashima | 2004-12-23 00:21 | ブログ作成の経過 | Trackback | Comments(0)

九州大学航空工学科 同窓生の忘年会

 2004年12月18日(土)、九州大学航空工学科の1974年卒業生を中心とした忘年会が、東京駅八重洲口近くのアマートアマート(イタリア料理店)で開催された。以下の写真は、2次会でのもの。ここ3年程、連続して開催している。今回は、卒業以来の再開(約30年振り)の人もいた。来年は是非、母校のある博多で開催しようと誓い合った。c0011875_8185682.jpg
# by utashima | 2004-12-19 01:12 | イベント | Trackback | Comments(0)

NHKの受信料

 最近、NHKの不祥事が元で受信料不払いのニュースをよく見る。そして、払わなくても罰則規定がない事を最近知った。それは、おかしいなと感じた。払っている人は、寄付をしているのかな。受信料の基盤を法的にきちんとすべきではないか。

 もう一つ理解できない事がある。子供が遠くの大学に行き、アパートを借りて住むようになると、そこでもNHKに受信料を払わねばならない。自宅から通学している場合はテレビを1台追加購入しても受信料はそのまま。これは納得できない。以前は遠隔地に住む子供などへは、遠隔地用の健康保険証が発行され、子供に持たせていた。現在は同居していても1人1枚の保険証カードになりつつあるようだが。NHK受信料も遠隔地ユーザーとして無料にすべきではないか。確認としては学生証を使えば可能ではないか。料金徴収と言う最も大事な事を明確にすべきである。と言って、1家に4台テレビが有ると、2台目からは約半額を徴収するというどこかのケーブルテレビのようなシステムは勘弁して欲しい。
# by utashima | 2004-12-18 00:12 | 最近考えている事 | Trackback(3) | Comments(2)

[2]他のホームページとのリンク

2004年12月15日
 ブログに文章を書いていて、他のホームページを参照したい事がある。今日、そのやり方が判った。投稿のページのテキスト・エディタ枠のすぐ上に幾つかの機能ボタンがあり、リンクのボタンもある。そのボタンを押せば、参照したいホームページのアドレスを入力するウインドウが開く。そこに、アドレスを貼り付ければ良い。これは簡単。
# by utashima | 2004-12-15 00:00 | ブログ作成の経過 | Trackback | Comments(0)

今年を2段として終えられるか

ネット囲碁は、私の楽しみの一つである。WWGoというホームページで対局を楽しんでいる。日本の段級位では2段であるが、WWGoは世界共通の段級位を採用しており、それでは2Kとなる。主に2Kで対戦しているが、1ヶ月の勝率が4割を切ると、次の月は1ランク下げる事にしている。自分で段級位は変更できる。1ヶ月の勝率が6割以上になると、1ランク上げる。10月は不調だったために11月は3Kで対戦したが、勝率が良かったので今月は2Kに戻る事ができた。2Kのまま新年を迎えたいがどうなるか。現時点で今月は6勝4敗である。
# by utashima | 2004-12-14 23:53 | 囲碁 | Trackback | Comments(0)

8マン全7巻

 小学6年生頃にテレビで8マンのアニメを見て感激。このようなロボットを作る仕事か、宇宙開発の仕事をしたいと当時思った。理科系に進む一つのきっかけを与えてくれた作品。
# by utashima | 2004-12-13 22:45 | 読書 | Trackback | Comments(0)

『鉄人28号』全10巻

 今年の4月から約半年間、東京12チャンネルで「鉄人28号」が放映された。私は、小学生の頃に読んでいた。東京12チャンネルの「鉄人28号」のストーリーは昭和30年代の原作のものと違うと感じ、原作をもう一度確認したくなった。そこで、インターネット上で販売されていた、大長編SFコミックス 鉄人28号(全10巻) (秋田書店)を毎月1冊ずつ買って読んだ。小学生当時に読んだ思い出が甦って来た。まだら岩での話が特に印象に残っている。その場所は三浦半島の近くのようだ。
# by utashima | 2004-12-13 19:03 | 読書 | Trackback | Comments(0)

『氷に刻まれた地球11万年の記憶』(1800円)

 グリーンランドの氷柱を調べて判った11万年前からの地球の歴史について書かれている。地球の温暖化の先行きが心配なので読んでいる。中国やインドの経済活動の急速な拡大も、温暖化への懸念材料。

 この本によると、過去11万年の気候変動の中で最近の2,3000年間だけが安定しており、他の殆どの期間には桁違いの変動があった。今後、いつ頃大きな変動のフェーズに戻るのか、人類の活動による温暖化がどのような影響を与えるのか、判らない。
# by utashima | 2004-12-12 19:06 | 読書 | Trackback | Comments(0)

歌島という姓について

歌島(うたしま)という姓は珍しく、40代になってから、姓の由来が気になってきた。三島由紀夫の小説「潮騒」に歌島という島が登場する事は、学生時代にその本を読んで知っていた。実際の島名は神島である。何故、三島由紀夫が歌島を使ったのかは知らない。

インターネットで「歌島」で検索してみると、沢山の情報が出て来る。それらは以下の様に分類できる。
 (1)尾道市の向島が室町時代中期までは「歌島」、「歌島郷」と呼ばれていた。
 (2)大阪市西淀川区に「歌島」という地名が沢山ある。
 (3)三島由紀夫作の「潮騒」に登場する神島に関する情報。
 (4)歌島という姓を持つ方々の個別の情報。

(2)の大阪市西淀川区に地名「歌島」が多いのが気にかかる。機会があれば調べてみたい。
# by utashima | 2004-12-12 16:25 | 歌島姓・尾道 | Trackback | Comments(0)

自己紹介:歌島昌由(うたしま まさよし)

誕生c0011875_1621564.jpg
 1951年4月22日、広島県 尾道市 向東町に生まれる。当時は、まだ御調郡(みつきぐん)向東町。
中高等学校
 広島大学付属 福山中高等学校に6年間、電車で通学した。
大学
 九州大学 航空工学科に入る。
大学院
 東京大学大学院 工学系研究科 航空学専攻(修士課程)に進む。
就職
 1976年に宇宙開発事業団に入る。現在の宇宙航空研究開発機構(JAXA)。
 2001年に東京大学より工学博士の学位を受ける。
 宇宙機軌道設計解析技術スペシャリスト (JAXA認証、2012年)
現住所
 茨城県 つくば市 (右の写真は自宅の狭い庭)
 メール・アドレス:aml00288@mail1.accsnet.ne.jp 
# by utashima | 2004-12-12 16:23 | 自己紹介 | Trackback | Comments(0)

[1]ブログの立ち上げ

2004年12月12日
 今まで、仕事でもプライベートでもインターネットに公開されている色々な情報のお世話になって来た。いつかは、私も意味のある情報を発信したいと考えていた。それと同時に、遠くに住む親戚の人達に私の近況をお知らせする場も欲しいと考えていた。ホームページは荷が重いので、先ず、ブログから始めてみようと思う。
# by utashima | 2004-12-12 00:00 | ブログ作成の経過 | Trackback | Comments(0)

『ヒュースケン日本日記』と『新選組日記(永倉新八・島田魁日記を読む)』

 NHKの大河ドラマを最近10年位は毎年見ている。母が歴史物が好きで、子供の頃から見ていた。中に気になる登場人物がいて、その人はその後どのような人生を送ったのだろうか、と思う事が良くある。以前はそれで終わりだったが、この頃はインターネットで調べる事ができるのが良い。

 先週の日曜日で完結した『新選組』も楽しく見た。このドラマで気になったのが、ヒュースケンと永倉新八。インターネットで検索して、タイトルに書いた2冊の本を知る事ができた。早速、ネットで注文して読んだ。

『ヒュースケン日本日記』は、ヒュースケンが日本を目指してニューヨークを船で出発した1855年10月25日から1861年1月8日までの日記。その1週間後の15日に浪人たちに襲われ死亡した。

『新選組日記』の永倉新八の日記は、長らく所在が不明だったが、1998年に多田敏捷氏が偶然に見つけられたものとの事。新しい情報と言う事で驚いた。
# by utashima | 2004-08-01 00:00 | 読書 | Trackback | Comments(0)

宇宙太陽発電システム(SSPS)の軌道間輸送の検討(2) 2003年

 SSPS軌道間輸送の検討では、放射線によるセル劣化の影響とスペースデブリとの衝突の影響を考慮する必要がある。セル劣化の方は、解析ソフトに組み込んでいるので定量的な検討ができる。デブリ衝突の検討をどのように進めるか悩んだ。最適化ソフトに容易に組み込めるデブリ環境モデルは無かった。

 そこで、SSPS組立軌道や静止軌道において、どの程度のデブリ衝突頻度が有り得るかを、最新のデブリ情報に基づいて調べる事とした。例によって、インターネットで調べていると、NASA Johnson Space Centerが開発したORDEM2000、ESAが開発したMASTER-2001という最新データを反映した無料の解析ツールを見つける事ができた。 MASTER-2001には衛星姿勢も考慮したデブリ衝突を解析する機能もあったので、こちらを主に用いた。デブリ問題に対するESAの取り組みの真剣さが伝わって来る。

 検討の結果、従来言われていた高度400~500kmの軌道でSSPSを組み立てるという案は、低軌道のデブリ環境の保全の観点からは、大きな問題であるとの結論に至った。半年程度を掛けてSSPSを組み立てている間に、何度もデブリ衝突が発生するという事態が想定されたのである。以下の資料にまとめた。この検討結果を受けて、SSPSの組み立ては静止軌道にて行なうべきとの方向性が生まれている。
歌島, “SSPS組立軌道のデブリ解析,” 宇宙航空研究開発機構研究開発資料 JAXA-RM-03-005, 2004年3月.


 では、運用軌道と想定されている静止軌道では、デブリ衝突は問題ないのであろうか。ORDEM2000では低軌道しか解析できないが、MASTER-2001では静止軌道も解析できるので検討した。結果は、10cm級デブリのニアミスは年間1回、1cm級デブリの衝突は年間15回、1mm級デブリの衝突は年間10万回となった。

 10cm級デブリは人工デブリが殆どであり、衝突速度は1.5km/sを超えるものは少ない。1cm級デブリは約8割をmeteoroidが占め、衝突速度は5km/s~30km/sと非常に高速である。1mm級デブリは99%がmeteoroidであった。このように、静止軌道ではmeteoroidが主役を演じる事が判った。これらの事を以下の資料にまとめた。
歌島, “静止軌道におけるSSPSのデブリ解析,” システム解析・ソフトウェア研究開発センター資料 GLA-03029, 2003年9月.


 静止軌道のデブリ環境からは、本当にSSPSのように大きなものを静止軌道で長期にわたって運用して大丈夫なのか、という心配が大きくなった。SDIのような話であるが、レーザーを利用すれば、衝突して来るmeteoroidの軌道をそらせる事が可能な様である。使用するエネルギーの観点から検討したものが、以下の資料である。
歌島, "レーザによるSSPS のデブリ防御システム," GLA-03030, 2003年10月.

 SSPSを静止軌道で組み立て、運用中はレーザーでSSPSを守るとして、静止軌道への効率的な輸送をどのように実現するか。SSPS部材を展開せずに輸送すればデブリ衝突は極めて少ないと考えられる。効率的な輸送には、現状ではイオン・エンジンのような電気推進系が必要と考えられる。この推進系に電力を供給する太陽電池は放射線帯を長期間通過し劣化する。現在のシリコンセルでは、静止軌道への1往復の前にセルが死んでしまう恐れが大きい。JAXAのMDS-1で高い耐放射線性が実証されたCIGSセルは、静止軌道への1往復に十分耐えられる可能性がある。但し、MDS-1の飛行期間(GTOに1年余り)ではまだ不十分であり、実際に往復させてみる実証機の打上げが必要と考えられる。

 以下の論文に、SSPS軌道間輸送へのセル劣化とデブリ衝突の問題をまとめている。
M.Utashima, "In-Orbit Transportation of SSPS Considering Debris Impacts and Cell Degradation by Radiation," ISTS 2004-f-01, 2004.

 このSSPS軌道間輸送の検討をする事で予想外の成果も得た。SSPSを打ち上げる基地は赤道直下に作られると考えられ、その場合は軌道面変更は不要となる。円軌道(LEO)から円軌道(GEO)への軌道変換であるが、蝕に入るために推力を発生できない期間が存在し、離心率が大きくなってしまう。その離心率をゼロにするために、従来は推力方向のピッチ角制御が想定されていた。そのピッチ角の振幅は数十度にもなるため、課題の1つであった。しかし、推力のオン・オフを利用するだけで、ピッチ角固定により、殆ど燃料損失なく離心率をゼロに制御できる事がわかった。その事を以下の論文に発表した。
歌島, "SSPS軌道間輸送の新しい制御法," 宇宙技術, Vol. 2 (2003)

# by utashima | 2003-06-01 00:00 | 宇宙機の軌道設計/ 解析 | Trackback | Comments(0)

宇宙太陽発電システム(SSPS)の軌道間輸送の検討(1) 2002年

 2002年から宇宙太陽発電システム(SSPS)の宇宙機部分の輸送問題の検討を始めた。微小推力の電気推進系を使ってスパイラル状の軌道に沿って、低軌道から静止軌道まで、宇宙機を輸送する問題である。この問題は、宇宙開発事業団(現在のJAXA)に入社した直後から関心を持っていたテーマであり、20数年を経てやっとタッチできる事に感慨深いものがあった。

 先ず、文献調査から開始した。図書室でAIAAの雑誌を調べていると、以下のものがすぐに見つかった。1周の軌道変化をガウス積分で平均化し、非線型計画法で推力計画を最適化するもの。正にぴったりの文献だった。
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C.A.Kluever and S.R.Oleson, “Direct Approach for Computing Near-Optimal Low-Thrust Earth-Orbit Transfers,” Journal of Spacecraft and Rockets, Vol.35, No.4 (1998), 509-515.
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この文献に沿って解析ソフトを自作した。文献と異なる所は、non-singular 要素の定義を私が今まで使ってきたものにした事、ガウス積分の次数を25次まで使えるようにした事位である。文献では5次位のガウス積分で済ませていた。25次までのガウス積分の係数等の載っている文献が見つからず苦労した。Compaq Visual Fortran に付属の数学ライブラリ IMSL に DGQRUL というソフトがあり、任意の次数のガウス積分の評価点座標と重み係数を出力する事ができたので、これを使用した。

低軌道から静止軌道への低推力軌道変換では放射線帯をゆっくり通過するため、太陽電池セルの劣化が大きい。その劣化モデルとしてKluever達の文献では以下の文献のモデルを使用していた。1960年代のシリコンセルに対する劣化データに基づくモデルである。
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L.L.Sackett, H.L.Malchow, and T.N.Edelbaum, “Solar Electric Geocentric Transfer with Attitude Constraints: Analysis,” NASA Lewis Research Center Contract NAS 3-18886, NASA CR-134927, 1975.
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これに替わる新しいモデルが無かったので、私もSackettらの文献のモデルをそのまま使用した。このようにして、解析ソフトを作り、SSPSの軌道間輸送の検討の準備ができた。約1年掛かった。このソフトの結果を、日本の静止衛星(シリコンセルを使用)の10年間の劣化データと比較してみると、良く合っている事に驚いた。ここまでの事は、以下の報告書に記している。
歌島, "電気推進系による静止軌道への軌道変換の最適化," 宇宙開発事業団技術報告 NASDA-TMR-020027, 2003年.

宇宙太陽発電システム(SSPS)の軌道間輸送の検討(2)へ
# by utashima | 2003-01-01 00:00 | 宇宙機の軌道設計/ 解析 | Trackback | Comments(0)

「読書2」の目次

タイトルをクリックすると、その記事にジャンプします。

168.『帝国の昭和(日本の歴史23)』(有馬 学著)の第5章
169.『帝国の昭和(日本の歴史23)』(有馬 学著)の第6章
170.『戦後と高度成長の終焉(日本の歴史24)』(河野康子著)の第1章
171.『戦後と高度成長の終焉(日本の歴史24)』(河野康子著)の第2章
172.『戦後と高度成長の終焉(日本の歴史24)』(河野康子著)の第3章
173.『戦後と高度成長の終焉(日本の歴史24)』(河野康子著)の第4章
174.『日本の歴史』全26巻を読み終えて
175.夏目漱石『こころ』
176.『大正十二年九月一日の大震に際して』(芥川龍之介著)
177.『日本大地震』(斎藤茂吉著)
178.『満韓ところどころ』(夏目漱石著)
179.『里山資本主義』(藻谷浩介、NHK広島取材班 著)
180.『世界史再入門』(浜林正夫著、2008年発行)
181.NASAはミュー粒子を使って小惑星の内部探査を検討
182.明治から昭和の戦争の歴史
183.『不平等をめぐる戦争(上村雄彦著)』を読んで
# by utashima | 2001-01-01 14:52 | 目次 | Trackback | Comments(0)