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3段を辛うじて死守

 今日、9月最後の対局を行ない、25目勝って8勝12敗の勝率4割となった。段位維持の下限勝率を辛うじて達成し、10月も3段で対戦できる事になった。今月は調子が悪く、前半を終えた頃に2勝8敗と勝率2割にまで落ちていた。降段を覚悟して対局して来た。昨日敗戦し、今日勝たなければ、今月の勝率が3割に落ちてしまう状態であった。今日の対戦も、序盤が悪く、負けが頭にちらつきながらの対局であった。幸いにも相手がミスをしてくれて一隅を取り返し、その後は順調に押し切った。

 以下が今年の対戦成績である。毎月20局前後の対戦をしている。3段を5ヶ月も維持できたのは初めてである。

          ネット囲碁の対戦成績 (2005年)
  年/月   段位  勝ち  負け   勝率   対局数
  05/01   3    8    8   0.500    16
  05/02   3    5    9   0.357    14
  05/03   2    9   10   0.474    19
  05/04   2    9    7   0.563    16
  05/05   2   10    6   0.625    16
  05/06   3    7    6   0.538    13
  05/07   3    6    9   0.400    15
  05/08   3   12   11   0.522    23
  05/09   3    8   12   0.400    20
  05/10   3                       
by utashima | 2005-09-29 22:18 | 囲碁 | Trackback | Comments(0)

外国のロケット・エンジン開発ニュース

c0011875_20471469.jpgはじめに
 米国の CEV (Crew Exploration Vehicle) がメタン・エンジンを使用するとのニュースを見て、今までのメタン・エンジンの開発についてちょっと調べてみた。www.astronautix.com を見ると、ロシアは推力が 1トン級から 200トン級までの沢山のメタン・エンジンを開発している事が判る。それとは別に、www.spacedaily.com は、米国の XCOR 社が LOX/メタンの RCS の燃焼試験に成功したと報じている。しかし、CEV のサービス・モジュールや月からの上昇ステージに使う推力の大きい LOX/メタン・エンジンを米国が開発していると言うニュースを私はまだ聞いていない。また、野尻さんが発言されているように、ロシアのメタン・エンジンは、殆どがソ連崩壊後の 1990年代に開始されている。

 これらの事から、幾つかの疑問が沸いて来る。
(1)米国は CEV のメタン・エンジンを自主開発するのか、ロシアのものを購入するのか。
 なお、既に米国のアトラス-V ロケットは、ロシア製の RD-180 という LOX/Kerosene エンジンを第1段に使用している。
(2)ロシアは、何を目的に沢山のサイズのメタン・エンジンを開発してきたのか。

Snecma Press Kit (2005年8月)
 Snecma Press Kit (2005年8月) によると、1990年代初めに、ロシアの開発したロケット・エンジンの燃焼試験をして engine の digital model (計算機によるシミュレーションに用いるモデルと思われる) を検証するために、RECORD (Russia-Europe Cooperation on Rocket Engine Demonstration) という取り決めを結んでいる。この時に、ロシアは色々な推力のメタン・エンジンを作ったのだろうか。旧ソ連のミサイル技術が危険な国々に流出しないように、西欧諸国が色々な契約を結んで資金を提供したのだろうか。これらは私の勝手な想像であるが。
 Snecma Press Kit を更に読むと、2002年に ヨーロッパ側の Snecma (France), Techspace Aero (Belgium), EADS ST (Germany), Volvo Aero (Sweden) とロシア側の NPO Energomash, Keldysh Research Center, CADB の間で Volga Project が開始されている。2年間の予備フェーズは、CNES が資金を出している。Volga Project というのは、将来の再使用型ロケット (RLV:Reusable Launch Vehicle) のエンジンを開発するものであり、LOX/メタンのエンジンを考えている。推力は、200トン~400トンである。

論文『FUTURE EUROPEAN REUSABLE PROPULSION SYSTEMS』(2002年)
 標記論文に、ヨーロッパのRLV のエンジン開発について更に詳しく書かれている。VEDA という次世代の LOX/LH2 エンジンと、VOLGA という LOX/CH4 エンジンを候補としている。
 VEDA の目標性能は、推力200トン (50% ~120% の可変推力)、比推力 (海面上350秒、真空中450秒)、2段燃焼サイクル、25回の再使用であり、第1段と上段の両用を考えている。
 VOLGA の目標性能は、推力400トン、比推力 (海面上320秒、真空中360秒)、2段燃焼サイクル、20回の再使用であり、TSTO (Two Stage To Orbit) の第1段のエンジンを想定している。2002年-2005年でコンポーネントの実証を行ない、2005年-2008年でエンジンの実証を行なう。その後、2015年までにエンジンを開発するというスケジュールになっている。
by utashima | 2005-09-25 11:14 | 宇宙開発トピックス | Trackback | Comments(2)

TX の万博記念公園駅

 2005年9月23日(秋分の日)の午後、つくばエクスプレス (TX) の万博記念公園駅に行ってみた。TX つくば駅から2つ目の駅である。片道運賃は大人240円。TX の初乗りである。自宅はつくば市の南端にあり、自転車で TX つくば駅に行く。先週は、東大通り(「ひがしおおどおり」と読む。「とうだいどおり」ではない。因みに、西大通りも有る。) の歩道を自転車で走って TX つくば駅に行った。なお、つくば市では、歩道は基本的に自転車も通行可。東大通りは日々の通勤でも走っている道路なので、今日は遊歩道を走って TX つくば駅まで行った。遊歩道は、東大通りと西大通りのほぼ中間を南北に走っている歩行者と自転車のための道路である。緑の中を気持ちよく走れる。でも、6年位前に次男が昼間に自転車で走っている時に数人のグループに取り囲まれ、所持金を取られた事がある。最近はどうなのか判らないが、暗くなったら通らない方が良いと思う。つくば市の治安は以前より悪くなっている様に思う。

 次の写真は、Epochal Tsukuba (つくば国際会議場) の横を走る遊歩道である。更に左につくば電気街がある。この道を前方に進むと、TX つくば駅がある。
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 次の写真は、陸橋から眺めたTX つくば駅付近。左はショッピング・モールの Q't (キュート)、右側はバスセンター。ここから成田国際空港へ行くバスも出る。右手遠くに H2 ロケットのドンガラが立っている。
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 240円で万博記念公園駅までの切符を買い、改札口を通ってプラットフォームに。15時18分発の区快(区間快速)電車が発車を待っていた。以下がその時の写真。
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 先頭車両に乗った。できれば、運転席や前方の風景を写そうと思って。しかし、10人位の人たちがその付近を既に占領していた。当分は、その場所からの撮影は困難だろう。いずれ機会があったら撮影したい。自宅から TX つくば駅まで自転車で30分位走って来たので、車内の冷房が気持ち良かった。

 以下に、つくば駅付近の TX の路線図を示す。つくば駅を出て暫くは地下を走る。次の研究学園駅までの1/2位進んだ所で地上に出る。地上に出ても、高架になっていたりして、踏み切りは存在しない。車内アナウンスが日本語の後に英語でも流れて来た。常磐線では、日本語だけだったと思う。地上に出て暫くは、新しい住宅街ができつつあるような風景だったが、その後は所々に民家があるのどかな丘陵地帯が続く。
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 万博記念公園駅に着いた。駅の東側に特徴のある像が立っている。以下の写真である。1985年開催の科学万博を記念したものであろう。しかし、科学万博記念公園は、この駅からかなり離れている。下の写真の森の向こう側である。歩いて行く気になる距離ではない。今回は、この公園に行くのは止めた。
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 駅の出口に以下の表示があった。駅の西側に、神宮寺というお寺がある。そこに行ってみる事にした。
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つくばエキスプレスのサイトの万博記念公園駅の紹介の所に以下の地図がある。駅前はまだ工事が行なわれていた。
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 神宮寺は駅から500~600m の距離だが、なかなか見つからず、ちょうど小さい子と一緒に自転車でゆっくり走っていたお母さんに道を教えて貰った。あちこちに木々が沢山あり、どこに何があるか判り辛い。神宮寺もちょっとした林の向こうにあった。入り口付近に墓地があり、線香の香りがして来た。1組の家族の方が、お墓参りに来ておられた。墓地の横を奥に進むと、お寺があった。
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 陽も傾きかけて来たので帰路に着いた。下の写真は、西側から見た万博記念公園駅の駅舎である。
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 次は、駅に戻って、つくばに戻るホームから見た西口の景色である。花文字「ようこそ しまなへ」があったが、この写真では光の方向が悪くはっきりしない。
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 つくばに戻り、再び自転車で遊歩道を南下した。少し暑かったが、風が心地良かった。下の写真は、元ダイエーつくば店、現在は Dayz Town となっている店舗である。1984年頃に西武デパートとダイエーがほぼ同時にでき、それから数年間はそれらの店舗をよく利用した。懐かしい場所である。
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by utashima | 2005-09-24 01:10 | つくば近傍探訪記 | Trackback | Comments(2)

[12]カテゴリ「つくば近傍探訪記」を追加

 「つくば近傍探訪記」と題したカテゴリを追加した。最近開通した筑波エクスプレス(TX)の各駅に降りて、付近を歩いてみたいと思い、先週から活動を開始した。TX 沿線だけでなく、住んでいるつくば市の中の色々な場所も、探訪目標としようと思った。そこで、標記の新カテゴリを設定した。
by utashima | 2005-09-23 18:01 | ブログ作成の経過 | Trackback | Comments(0)

TX つくば駅

 2005年8月24日に、「つくば エクスプレス」 (略称 TX) が開通した。茨城県つくば市と秋葉原を最速45分で結ぶ鉄道である。つくば市に住み始めて25年になる。初めの頃は、常磐線が不便で東京への出張は嫌だった。正確には覚えていないが、本数が少なく、1便当たりの車両数も少なかったと思う。東京への出張において、座って行けると運が良かったという状況であった。国鉄が民営化されて、JRになってから、改善されてきたと思う。最近では、座って往復できる事が多くなった。TX が開通するという事で、常磐線もサービスの改善がなされ、一部の便ではスピードアップが行なわれた。従って、私としては、TX が開通しても、大して魅力を感じていなかった。おかげで常磐線が便利になったなぁ、といった程度であった。利用客の一部が TX に流れれば、常磐線が空くので座り易くなる。

 以上が、今日までの TX に対する私の感想である。実は、まだ TX に乗った事がない。TX に対して比較的冷めている理由に、つくば駅周辺の交通事情の悪さがある。「つくば万博」が開催された1985年の少し前に西武デパートが開店し、つくば市の中心部が混み合う様になった。土日は特に渋滞が激しい。私は、ここ10年位、つくば市の中心部に車で行っていない。行く気がしないのだ。家内たちは、時々出かけている様だが。このような状態のところに、TX のつくば駅がオープン。送り迎えの車が、つくば駅の近くに集まり、渋滞は更に激しくなるだろう。

 とは言え、住居の近くの駅なので、行ってみようと思い、今日(2005年9月17日)の午後、自転車でつくば駅に初めて行ってみた。車で行くと、どこに止めるのが良いか、まだ判っていないので。土浦-学園線を西武デパートの前で右折すると、最近できた「つくばクレオスクウエア」のQ't (キュート)というショッピング・モールが左向こうに見えて来る。Q't の横の車道(左折車線)に何台も車が止まっている。運転手だけが乗っていて、人を待っている様子。多分、TX で到着する人を待っている車であろう。「駐車違反をしないように」という表示が沢山掲げられている。TX でつくば駅に着いても、そこから家までの公共交通機関が貧弱なのである。以下に Q't の写真を掲げた。右向きの車が左折車線で止まっている。
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 筑波学園都市の構想段階では、Computer Controlled Vehicle が都市交通を引き受ける事になっていた。しかし、コストがかかると言う事で実現しなかった。つくば市内には関東鉄道バスが走っているが、便利とは言えない。従って、家族の人が、駅までの送り迎えをする事になる。上記の左折車線はかなり長かったので、人を降ろしたり乗せたりする間だけの停車ならば、許容範囲であろうが、10分、15分と止まって電車が到着するのを待つのは、問題であろう。今日、私が訪れた時間は午後の3時頃なので、大きな問題はなさそうであったが。

 つくば駅の近くに交番がある。「この付近で、電車の到着を待つ10分、15分程度の間、無料で駐車して良い場所はありますか」と聞いてみた。ないとの事。お巡りさんも違法駐車が増えていると言われていた。近くに幾つか有料の駐車場がある。これらの駐車場は、30分以内は無料とするなどの規則で商売をすべきではないかと思った。1つの駐車場の料金を調べてみると、1時間220円、30分毎に110円の追加であった。

 以下に、TX の入り口の一つ (A5) の写真を示す。
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私が利用する時は、ここから降りる。TX の入り口の横に自転車を置いて、地下の TX 乗り場に下りて行った。比較的大勢の人たちが来ていた。今日は、改札口は通らず、引き返した。これから、週末に、TX に乗って近くの駅まで行き、付近を探索しようかなと思っている。
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by utashima | 2005-09-17 18:07 | つくば近傍探訪記 | Trackback(1) | Comments(0)

ハリケーン「カトリーナ」に襲われたニューオーリンズの衛星画像

 2005年9月14日、NASA/JPLのホームページに、ハリケーン「カトリーナ」に襲われる前と後のニューオーリンズの衛星画像が掲載された。以下の画像である。この画像は、スクロールせずに上下の2画像を見られるように、データ量を減らしている。JPLサイトではもっと良い画像を見る事ができる。上が被災前(2004年4月と9月)、下が被災後(2005年9月13日)である。
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                                              Credit:NASA/JPL

 撮影した衛星は、NASAの地球観測衛星 Terra であるが、これらの画像は、Terra に搭載された日本の光学センサー ASTER (Advanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection Radiometer )が撮影したもの。

 2つの画像を比較すると、冠水地域が濃い緑に表示され容易に識別できる事が判る。右上(北東)の最も濃い緑色の長円状の地域はゴルフ場であり、未だ水が溜まっている。中央やや左よりの多少灰色かがった地域は、水が退いて乾燥してきた状態との事。この画像のエリアは、約10km×7kmである。

 ASTER の観測波長と分解能は、以下のようになっている。詳細は、このサイトをご覧下さい。

  (1)可視・近赤外域 3バンド(0.52-0.86μm)  分解能15m
  (2)短波長赤外域  6バンド(1.60-2.43μm)  分解能30m
  (3)熱赤外域    5バンド(8.125-11.65μm) 分解能90m

 広域災害の被害状況をモニターする目的では、この程度の分解能(15m~30m)で十分役立つ様である。被災地の復興が1日も早くなされる事をお祈りします。
by utashima | 2005-09-17 10:41 | 宇宙開発トピックス | Trackback | Comments(6)

まだ会った事のない親戚(歌島さん)からの連絡(2)

 2005年9月15日、まだ会った事のない歌島さんから、メールを頂いた。向島の歌地区が故郷の方であった。新しく判った親戚の方である。昨年12月にブログを始めて、2人目の新しい親戚。ブログの威力は凄いなと感じている。連絡を頂き、有難う御座いました。
by utashima | 2005-09-16 20:45 | 歌島姓・尾道 | Trackback | Comments(1)

太陽同期準回帰軌道の力学 第2版   1986年

 1987年2月に日本初の本格的な地球観測衛星である MOS-1 (Marine Observation Satellite-1, 海洋観測衛星)が打ち上げられた。その打上げの1年前に、我々(私、広田正夫氏、田中彰氏)は社内資料『太陽同期準回帰軌道の力学 第2版』を発行した。

 この資料は、1983年に発行していた同名の初版を改訂したものである。我々は、MOS-1 の軌道投入制御ソフトと軌道保持制御ソフトの開発を担当しており、初版はソフトハウスに委託する前の内部検討成果をまとめたものであった。この第2版はソフトの開発段階で得られた成果なども反映して改訂したものである。

 この資料には2つの大きな成果が含まれている。1つは、指定された地上軌跡に一致するミッション軌道を実現するための軌道制御シーケンス作成法である。これは、この約10年前に広田氏と田中氏が考案した静止衛星の静止化シーケンス作成法を極軌道に応用したものである。もう一つは、軌道計画の作成を、精度を落とさずに高速に実施するための平均法による軌道生成法である。これも静止軌道用に我々が考案したものの極軌道版である。

 このような準備を経て、1987年2月に MOS-1 は無事打ち上げられ、ミッションを達成した。私は、1986年10月から1年間、NASA ジェット推進研究所に海外研修に行っており、MOS-1 が撮影した富士山の画像を郵便で受け取った記憶がある。当時は、インターネットという便利なものは無く、殆ど郵便だけが日本からの便りであった。

 この資料の中で、私がしばしば利用するチャート(広田正夫氏の作成)を以下に紹介する。これは、太陽同期準回帰軌道の高度、傾斜角、1日当たりの周回数の3つの関係を表わしたものである。これらのどれか一つを指定すると、太陽同期準回帰軌道が決まる。
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by utashima | 2005-09-14 20:42 | 宇宙機の軌道設計/ 解析 | Trackback | Comments(1)

[11] 2万カウント達成

 2005年9月9日、2万カウントを越えた。1万を越えたのは今年の6月4日であった。この間の1日当たりの平均カウント数は 103 となる。アクセスして頂いた方々に感謝します。日々のアクセス数を見ると、week day は100 を越え、土日は 100 を下回るというパターンに安定して来た。今までに使用した画像データの容量は、約 9 MB。無料会員の上限の 30 MB までまだ余裕がある。

 今年の4月、5月頃は、野尻ボードにて発言すると、アクセス数が2倍に上がるという事があったが、最近は影響は小さくなった。ヤフーBBマガジンの7月号の「ブログ Best 150」 という企画にも取り上げて頂いた。アクセス数にどのような変化が見られるか注目したが、全く変化は認められなかった。8月の後半に、変なサイトからの不愉快なトラックバックが数件あったが、トラックバック拒否設定が有効に働いているようで、その関連サイトからのトラックバックは来ていない。
by utashima | 2005-09-11 01:00 | ブログ作成の経過 | Trackback | Comments(2)

小型から大型まで低コスト・ロケットを揃える SpaceX 社

 SpaceX 社が、低コスト・高信頼性を狙った Falcon ロケット Family を開発している。以下の図が、SpaxeX 社のサイトに載っている。
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 Falcon 1 は今年の第4四半期に打上げが予定されている。ペイロードは DARPA のミッションである。Falcon 9 は 2007年の打上げが計画されている。Falcon 9 は、LEO に 9.3トン~24.7トンを投入できる。H2A とほぼ同じ 9.3トンの能力のロケットの打上げ費用は約30億円。H2A の半分以下。Falcon シリーズは、全段の再使用を計画している。最終的には、打上げコストを現在のロケットの 1/10 にする事を狙っている。Falcon 1 は第1段だけを再使用する。第1段は SpaceX 社の Merlin Engine を 1機使う。推薬は液体酸素とケロシン。海面推力は 35トン、真空中推力は 42トンである。第2段は、SpaceX 社の Kestrel Engine を使用。推力は 3.2トン。第1段と同じ液体酸素とケロシンを用いるガス押し式エンジンである。複数回の restart が可能である。

 Falcon 1 は、高度 800km の太陽同期軌道に約400kg のペイロードを投入できる(2インパルス軌道投入)。高度 300km、傾斜角 28.5度の軌道に約 600kgを投入できる。射点として、ケープカナベラル、バンデンバーグ、マーシャル諸島(Kwajalein Atoll、緯度9度N)の3箇所を、ペイロードの投入軌道に合わせて利用できる。

Falcon 5 は、第1段が 5台の Merlin Engine を使い、第2段は 1台の Merlin Engine を使う。そして、全段を再使用できる。しかし、第2段は軌道速度に達するので、ペイロードを分離した後、第2段を減速して落下させるのであろう。Falcon 9 は、第1段が 9台の Merlin Engine を使い、第2段は 1台の Merlin Engine を使う。これも全段再使用可能との事。

[追記(2010年6月5日)]
 本日、Falcon 9 の試験機打上げに成功した。打上げコストを 1/10 にする当初の目標にどこまで近づけるか、注目したい。
by utashima | 2005-09-09 21:27 | 宇宙開発トピックス | Trackback | Comments(3)