『活動寫眞の女』(浅田次郎著)と京都

 先日、映画『地下鉄に乗って』を観、浅田次郎著のその原作も読んで、浅田次郎氏の作品に惹かれた。彼は私と同じ年であった。彼の描く青春時代(昭和45年頃)は、私も福岡市で学生をしていた。『活動寫眞の女』は、昭和44年に京都大学に入学した主人公 三谷薫の、入学から半年程度の期間の話である。昭和44年は、学生紛争のために東京大学の入学試験が中止された年であった。地元の東京大学を目指していた三谷は、そのため、京都大学文学部に入学した。主人公は映画が好き。映画館で偶々知り合った京都大学医学部2回生の清家忠昭と話が合い、彼の紹介で太秦(うずまさ)の撮影所でアルバイトをする事になる。その撮影所で、既に昭和13年に亡くなっていた大部屋女優の伏見夕霞を見かける。『地下鉄に乗って』のように、ここでもタイム・リープが発生。不運な一生だった伏見夕霞の映画への強い想いがタイム・リープを引き起こす。

 伏見夕霞や三谷薫などは架空の人物のようであるが、登場する映画、俳優、映画監督などは実在のもの(ひと)である。私は、最近こそ年に10本以上の映画を観ているが、数年前までは殆ど観ない生活をしており、そのような映画や監督が本当に実在したのか、一つずつネットで検索して確認した。日本映画の歴史の勉強にもなった。

 話の内容は感動させられるものであるが、それだけでなく、舞台となる京都の沢山の場所を、Google Maps で確認しながら読むのも楽しかった。以下に、その全体地図を示す。青のマークは私が付けたもの。ここをクリックすると、Google Maps が表示される。
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 三谷薫の下宿、清家忠昭の家は、架空の場所なので明確には書かれていないが、文章の表現から私が推定した場所をマークしてみた。登場した地名は、殆ど聞いた事のあるものであったが、京都には何十年も前に2回しか行った事がないため、場所が判らないものが多かった。場所を Google Maps で確認する作業により、位置関係がはっきりした。私は大学1年生の夏休みに、京都を数日間一人で旅した。その時の事も思い出しながら作業した。その時は、京都大学の吉田寮に泊めてもらった。天龍寺、三千院にも行ってみたように記憶しているが、三千院が京都市内からかなり離れている事に驚いた。
by utashima | 2007-09-02 00:20 | 読書 | Trackback(1) | Comments(0)
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タイトル : 京都 映画
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