近所の GEO で DVD 映画『ソラリス』を 50円で借りて来た。先週は、1本 10円だったが、まだお得な値段のサービスが続けられている。『ソラリス』は半分まで我慢して観た。そこまでに、惑星ソラリスの異様な映像(惑星表面から磁力線のようなものが、あちこちから出ている)や、その周りを回っている宇宙ステーション、それにドッキングする宇宙船などが出て来て、映像的には多少興味の持てるものがあったが、それだけで映画を最後まで観ようという気にはなれなかった。最後まで見ると、何か感動する場面があるのかも知れないが、半分まで見て視聴者を引き付けられない作品は、失敗作であろう。勿論、最後まで引き付けられて観た人も多いと思われるが、私には失敗作であった。既に死んでいる妻が同じ宇宙ステーションに現れる。ソラリスの環境が、人間の脳にそのような錯覚を引き起こすのだろうと思って観ていたが、馬鹿馬鹿しくなった。
が、hirotaさんが原作の話をコメントして下さり、最後まで観ようという気持ちになり、観ました。後ろのコメントをご覧下さい。 『タイムマシン』も一緒に借りて観た。こちらは楽しめた。タイムマシンを映像にして見せるために、スタッフたちは苦労したようだ。苦労の甲斐があって、時間旅行している間の時間が流れる映像描写は面白かった。80万年後の地球は幻滅させられるものであったが。
by utashima
| 2006-03-05 23:01
| 映画・ドラマ
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Comments(6)
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hirota
at 2006-03-07 13:39
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歌島さんは原作小説「ソラリスの陽のもとに」(スタニスラフ・レム)は読んでないんですね。
小説の方は感動を与えるような話ではないんですよ。 これは、「ソラリスの海」自体が知性を持った1つの生命体で、異質なため人類とコミュニケーションできないので最後までワケがわからず終わってしまうという、「知性とは何か?」を考えさせられるSFです。(映画の方は知らないけど) ハリー(小説での死んだ妻の名)が出てくるのは、「脳波を海に送ってみれば何か応答があるかも・・」と試してみたら、応答が「記憶の中からイメージを実体化」だったわけで、海のほうも分からないなりに試行錯誤してるようです。 つまり、錯覚じゃなくて実物です。 小説の方は、ゴタゴタが片付いて「やっぱり分からんまま」で終わりますが、映画の終わり方は違うとか聞いてます。(映画だから感動でも付けたかな?) 小説はSF史に残る名作ですから、ちょっとでも違うと聞くと、見るのをためらっちゃいますね。
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原作の内容を教えて頂き、有難う御座います。有名な原作があるという事だけは知っていましたが、読んでいません。「記憶の中からイメージを実体化」されたハリーが、本物の人間という事は、短時間に高等生命を作れるという事ですね。映画を半分観た段階では、「脳波を海に送った」というような説明もなく、いきなり死んだ妻が現れるというものでした。もっと後で説明があるのかも知れません。全体のお話を伺って、もう一度映画を観てみようという気になりました。まだ、DVDは返却していないので。
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みーや★
at 2006-03-07 19:53
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小学生のころ、父に無理やり映画館に連れて行かれて、ひたすらつまらなかったという記憶があります。
なるほど、そういう話だったのですね。 父もその面白さを説明しようと必死になってはいたのですが、これは読んでみないとわからない本のようで。
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utashima at 2006-03-07 21:49
『ソラリス』を最後まで観てみました。暗い場面が多いので、部屋の電気を消して観ましたが、映画館で観ているようで良かったです。この映画では、ヒロインの名前はレイアになっています。ソラリスの分身であるレイアは自分から望んで宇宙ステーション内の反ヒッグス粒子(?)の放射を浴びて消えました。主人公のクリスは一緒に居たかったが。クリスと別の搭乗員(ゴードン)の2人が地球に帰って来ます。自宅に戻ったクリスが台所で野菜を切っていると、レイアが現れ、ずっと一緒に暮らせると言って、おしまいです。
宇宙ステーションにいる人の大切だった人が、その人の記憶を使ってソラリスの分身が現れます。日本映画『黄泉がえり』を思い出しました。
こんばんは、SHUNです。
今更のコメントですが、映画『ソラリス』に関して、私も歌島さんの感想に近いものがあります。 http://www.aa.alpha-net.ne.jp/shunshun/space/movie/04/index.html ちなみに私も原作を読んでいません。
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歌島昌由
at 2006-03-10 00:28
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『黄泉がえり』の作者は、『ソラリス』を観て・読んで参考にしたのでしょうか。
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