日本航空宇宙学会誌にラグランジュ点軌道の解説小記事を掲載

 日本航空宇宙学会誌の2013年1月号の「えあろすぺーすABC」というコラムに、私の記した『ラグランジュ点軌道』と題した1頁の小記事が掲載された。学会から依頼されたものである。
 以下の内容から成っている。なお、全体が1頁の記事なので、簡潔に記している。興味を持たれた方は、参考文献やネット検索で更に調べて戴きたい。

(1)ラグランジュ点の導出法
 ラグランジュ点の位置は、主に2つの方法で計算できる。1つは引力と遠心力の釣り合いから求める方法であり、もう一つは潮汐力を用いて求める方法である。後者の方法の参考文献として、以前に私のブログに掲載させて頂いた田中彰氏の記事を掲げた。他では見かけない方法と思う。

(2)ラグランジュ点の歴史
 ラグランジュ点という名前からして、ラグランジュが最初に発見したのかというと、そうではない。オイラーが最初に発見している。その辺りの事を簡単に記した。

(3)今までに利用されたラグランジュ点(L1点、L2点)
 ラグランジュ点は色々な天体系に存在するが、今までに利用されたのは、太陽-地球系のL1, L2点だけである。これらの軌道の特徴を簡単に記した。 

(4)検討だけに終わっているラグランジュ点(L5点)
 日本で検討は行なわれたが、まだ実現していない太陽-地球系L5点のミッションを紹介した。

(5)将来の省エネ航法への利用
 L1, L2点は、その天体系の内と外を最小エネルギーで繋ぐ通路であり、それを巧く使うEuropaミッション等を紹介した。

 学会誌のオンラインでの閲覧は、残念ながら、まだ誰でも無料でできる状況にはなっていない様である。
by utashima | 2013-01-12 19:05 | イベント | Trackback | Comments(0)
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